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脱脂粉乳はまずい?添加物だから体に悪いって本当なのかリサーチ!

脱脂粉乳はまずい?添加物だから体に悪い

 

以前、テレビで脱脂粉乳が話題になっているのを見た父が、

「給食で出た脱脂粉乳はまずかった」

と言っており、同年代の母も、横でうんうんとうなずいていました。

私は給食で出た記憶がなく飲んだことはないのですが、脱脂粉乳は本当にまずいのでしょうか。

 

また、添加物だから体に悪い?という声も聞いたことがあります。

 

給食に出たのだから、そんなことはないと思うのですが…

 

そこで今回は、

脱脂粉乳はまずい?添加物だから体に悪いって本当なのかリサーチ!

してみました。

 

 

脱脂粉乳はまずい?

脱脂粉乳はまずい

脱脂粉乳が飲まれるようになったのは、戦後(1948年~1964年)アメリカとユニセフから食糧援助を受けるようになったときです。

脱脂粉乳が援助され、その流れで学校給食にも提供されるようになりました。

 

戦後はたんぱく質やカルシウムなどを摂取することが難しかったため、子どもの成長にはかかせない食材の1つだったようです

 

この脱脂粉乳は、

くさい
まずい
冷めるともっとまずい

という声ばかりです。

 

当時の脱脂粉乳の味は、

  • 臭いは乳臭い
  • 味は泥水
  • お湯にうまく溶けずダマになってドロドロした状態

だったようですよ。

 

こんな声もあります。


個人差はあるみたいですね。

 

戦後の食糧不足の中でさえ、飲みたくないという声が多いので相当まずかったのでしょう。

 

脱脂粉乳は添加物だから体に悪い?

脱脂粉乳の添加物は体に悪い

必要な栄養素を含む脱脂粉乳ですが、添加物だから体に悪い?という声も聞かれます。

本当に体に悪いのでしょうか。

まずは、脱脂粉乳の材料から調べてみました。

 

脱脂粉乳の材料は?

脱脂粉乳は、牛乳から全ての脂肪分とほぼ全ての水分を除去して粉末状にしたものです。

現在、スーパーなどでは「スキムミルク」としても売られていますよね。

 

脱脂粉乳よりスキムミルクのほうが溶けやすいようです

 

脱脂粉乳は添加物ではないし、製造過程で添加物は入っていません。

 

そんな脱脂粉乳の栄養価はどうなのでしょうか。

 

脱脂粉乳の栄養価は?

脱脂粉乳の栄養を牛乳と比較してみました。

 

脱脂粉乳液(脱脂粉乳10g+水90g)

  • エネルギー 35㎉
  • たんぱく質 3.4g
  • 脂質    0.1g
  • 炭水化物  5.3g
  • カルシウム 110㎎
  • ビタミンB2    0.16㎎
  • コレステロール 3㎎

 

牛乳(100g)

  • エネルギー 61㎉
  • たんぱく質 3.3g
  • 脂質    3.8g
  • 炭水化物  4.8g
  • カルシウム 4.8g
  • ビタミンB2   0.1㎎
  • コレステロール 12㎎

 

比較してみると、脱脂粉乳液のほうが、

  • エネルギー
  • 脂質
  • コレステロール

が低いです。

 

他の栄養素は大差ありませんので、脱脂粉乳は牛乳と栄養価は変わらす、ヘルシーだと言えます。

 

脱脂粉乳が体に悪いという理由は?

脱脂粉乳は添加物でもなく、製造過程でも添加物は使われていません。

また牛乳と比べても、栄養価はそのままでヘルシーです。

 

それなのになぜ、体に悪いと言われているのでしょうか。

 

それは、脱脂粉乳を作るために必要な牛の生育環境にあるようです。

 

飼料

牛は基本的に草を食べます。

この牧草にはいろいろ種類がありますが、栄養面を考えてアルファルファというたんぱく質が豊富なマメ科の植物を飼料として与えています。

このアルファルファは、ほとんどがアメリカからの輸入品であり、ほとんどが遺伝子組み換え作物です。

 

日本の牛乳は、遺伝子組み換え作物を食べて育った牛から絞ったものということになるんだ

 

ホルモン剤・抗生物質

牛にホルモン剤を与えると、10~40%搾乳量が増えるそうです。

 

しかしホルモン剤を使い続けると細菌による乳房への感染症が起こりやすくなります。

そこで使用されるのが、抗生物質です。

 

この悪循環から、

  • 抗生物質が効かない細菌の発生
  • 使いすぎにより牛乳に抗生物質が残留

などが問題視されています。

 

加工

脱脂粉乳は、水分や脂肪分を取り除き成分を濃縮させて作ります。

そのため、栄養も濃縮されますが、体によくない成分も濃縮されてしまうのではないか?と考えられています。

 

脱脂粉乳の添加物が体に悪いのではなく、牛の生育環境・加工工程に問題があるようです。

 

しかし、これは脱脂粉乳だけでなく乳製品全般にいえることです。

栄養価が高くヘルシーな脱脂粉乳は、適量であれば神経質になる必要はないともいわれていますよ。

 

牛の飼料にこだわった脱脂粉乳も売られています!

 

そんな脱脂粉乳をおいしく利用する方法を、次にお伝えしますね。

 

脱脂粉乳のおいしい使い方

脱脂粉乳のおいしい使い方

戦後に飲まれていた脱脂粉乳は、アメリカから送られてきた支援物資だったため、輸送のさいに傷んだり、原料や製法が現在と違うため、まずかったのでしょう。

 

現在は日本国内で製造されており、原料や製法もしっかりしていますので飲みやすくなっていますよ。

 

そんな脱脂粉乳のおいしい使い方は、

  • コーヒーや紅茶に入れる
  • ヨーグルトにまぜる
  • シチューなどの料理に使う

などがあげられます。

 

牛乳を使うことが多いシチューに脱脂粉乳を使うことでカロリーも抑えられますよ

 

他にも、

パンを作るときに使用しても、おいしそうですね。

 

 

 

牛乳の代わりに、いろいろな料理に利用できそうですね!

 

まとめ

今回は、

脱脂粉乳はまずい?添加物だから体に悪いって本当なのかリサーチ!

してみました。

 

戦後、給食にだされた脱脂粉乳はまずかったようですが、現在の脱脂粉乳は飲みやすくなっています。

脱脂粉乳は、添加物でもないし添加物も入っていません。

牛の生育環境が体に悪いと言われる理由でした。

 

栄養価が高く、ヘルシーな脱脂粉乳は適量であれば問題ないといわれています。

そのまま飲むのはちょっと…という方も、料理に活用してみてはいかがでしょうか。

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