豆乳は、大豆タンパクやイソフラボンなどが含まれている、栄養豊富な健康食品として注目されている食品ですよね。
リンゴ酢を豆乳で割って飲もうとしたら、もろもろ...と分離した経験はありませんか?
どうやら”酸”が関係してるみたいです。
それならば、クエン酸を含むレモン汁でも、豆乳は固まるのでしょうか?
固まるのであれば、豆腐やチーズ、ホイップクリームの代用にもなりそうですよね。
もし代用できるなら、乳アレルギーの方でも豆乳でチーズやホイップクリームを楽しむことができる!
そこで今回は豆乳がレモン汁で固まる理由やその原理を利用した豆腐、チーズ、ホイップクリームの作り方も紹介していきますね。(289文字)
豆乳がレモン汁で固まる理由は?
豆乳は、大豆のタンパク質でできています。
このタンパク質は、熱を加えたり、酢やレモン汁などの酸を投入することにより、分子の構造が壊れ、変化を起こして固まるのです。
自宅でソイラテを作ろうと、淹れたてのコーヒーに豆乳を入れたら分離した、という経験はありません?
これも、豆乳に含まれているタンパク質が、コーヒーの熱とコーヒーに含まれる酸の影響で固まったからです。
また卵に熱を加えると、ゆで卵や卵焼きなどのように固まるのも、卵に含まれるタンパク質の変化によるものとなります。
豆乳とレモン汁で豆腐?チーズに?!
さきほどお伝えしたように、レモン汁の酸によって、豆乳は固まります。
ということは、豆乳とレモン汁で、豆腐やチーズもできるのではないかと思い、調べてみたところできそうでしたよ!
では、豆乳とレモン汁から豆腐、チーズの作り方を紹介していきますね。
豆腐の作り方
- 豆乳200mlをゆっくり混ぜながら弱火で加熱します。
- 温まってきたら、軽く温めたレモン汁(大さじ2)を加えて冷まします。
- ガーゼなどで水分を切ります。
にがりで作った豆腐は、ツルンとした感じですが、レモン汁で作った豆腐は、カッテージチーズに近いようです。
若干レモンの酸味を感じますが、しょうゆをかけて食べれば、気にならなくなります。
しかし、豆腐のようには固まらず、豆腐のレベルまで固くするには、豆乳の1/10のレモン汁を入れなければならず、かなり酸っぱくなってしまうので注意してください。
豆乳チーズの作り方
- 無調整豆乳500mlを沸騰直前まで温め、火を止めます。
- レモン汁(大さじ2)を加え、ヘラなどで塊が出来るまで混ぜます。
- 塊が出来てきたら、5分ほど冷ましましょう。
- ガーゼなどで水分を切ります。
お好みで、砂糖や香辛料を加えても美味しくいただけます。
水切り時間が、4時間から6時間でクリームチーズくらいの柔らかさとなり、一晩しっかり水切りすると、カッテージチーズほどの固さになります。
味は、少し酸味のあるカッテージチーズに近いです。
そのまま、パンやクラッカーにつけて食べても美味しいですし、コンソメや塩コショウで味付けして、グラタンやリゾットなどのトッピングにしても楽しめますね。
調整豆乳より、無調整豆乳のほうがタンパク質が多いため、しっかりとした食感になります。 豆腐やチーズを作るときには、無調整豆乳のほうがおすすめです!
豆乳とレモン汁でホイップクリーム!
乳アレルギーの方は、市販のホイップクリームを使った食品は食べられません。
しかし、この豆乳とレモン汁から作ったホイップクリームには、乳製品が含まれていないので、乳アレルギーをもっている方でも食べられますね。
さっそく作っていきましょう。
作り方
- 無調整豆乳200ml、三温糖、バニラエッセンスをボールなどに入れ、ハンドミキサーでよく混ぜます。(三温糖、バニラエッセンスはお好みで)
- レモン汁を大さじ2ほど加えて、さらによく混ぜたら出来上がりです。
普通のホイップクリームは動物性なので、コクと深みがありますが、豆乳ホイップクリームは植物性のため、あっさりとした味わいになり、豆乳特有の大豆臭さも強くないです。
乳アレルギーではなくても、あっさりした味が好みの方は、普通のホイップクリームで出来たお菓子より、豆乳とレモン汁から作ったホイップクリームのほうが、お口に合うかもしれませんね。
まとめ
もちろんそのまま飲んでも美味しい豆乳ですが、豆乳とレモン汁で作った豆腐やチーズを、食卓に出してみるのもいいのではないでしょうか。
また、豆乳を飲みきれそうになかったときにチーズ化して一気に消費するとかもいいですよね♪
「これ何?」と聞かれたら、豆乳にレモン汁を加えると固まる!という見聞を、理由とともに伝えすると感心されちゃうかも!
また、お子様と一緒に実験として「豆乳+レモン汁」で豆腐やチーズ、ホイップクリームを作ってみると面白いかもしれません。