お菓子作りによく使うベーキングパウダー。
非常にポピュラーでほとんどの方は目にしたことがあると思います。
実はこのベーキングパウダー「食べ過ぎると体に悪い」と言われているんです!
「え!よく使うんだけど!」
と不安に思った方も多いですよね…
筆者もベーキングパウダーがないと生きていけないほどのヘビーユーザーなので驚きました。
そこで、一体なぜベーキングパウダーの食べ過ぎは体に悪いと言われているのか
詳しく調べてみると意外な事実がわかったんです!
適正量なども含めてこの記事では細かく紹介しているので
ぜひ参考にしてみてくださいね!
この記事でわかること
- ベーキングパウダーの食べ過ぎは体に悪いって本当?
- ベーキングパウダーは何でできている?
- ベーキングパウダーは重曹で代用できる?
目次
ベーキングパウダーの食べ過ぎは体に悪い?
ベーキングパウダーの食べ過ぎは体に悪いと言われていますが、なぜ体に悪いと言われるようになったのでしょうか…
食べすぎると体に悪いなんて言われると、
お子さんも口にするものなので不安に感じる人も多いはず。
そこで詳しく調べてみたところ、
お菓子作りに使用する分には問題はないようなので安心しました!
では一体何がそんなに体に悪いと言われているのか深掘りしていくと…
ベーキングパウダーは食べ過ぎると体に悪いと言われている成分が入っているようなんです。
果たしてその成分とはなんなのでしょうか?
「成分まで詳しく見たことない!」
という人がほとんどだと思いますので、次でベーキングパウダーは何でできているかを紹介していこうと思います。
ベーキングパウダーは何でできている?
あまりにもメジャーな食品すぎて成分表示を見ない人も多いかもしれません。
子供の頃から使っていると特に、
食べ過ぎると体に悪いものが入っているなんて思わないですし…
そんなベーキングパウダーが一体何でできているかというと。
主な内容が
- 重曹
- 硫酸アルミニウム
- 第一リン酸カルシウム
- コーンスターチ
の4種類です。
それもそのはず!
ベーキングパウダーを加えると生地が膨らむのは化学反応によるもの。
ですから、このようにさまざまな成分が入っているんです。
ここからは一つづつ見ていきましょう!
重曹
まずは、主成分である重曹。
ちなみに重曹は、別名「炭酸水素ナトリウム」と言われています。
重曹といえば、掃除にも使ったりできるのでよく見かけますが…
実は、食品としても重曹は活躍します!
掃除のイメージがついていることもあって、
重曹って食べられるの?と思う方もいるかもしれませんが安心してください。
こちら生地を膨らませるのにかなり重要な成分!
生地に加えて加熱すると二酸化炭素や水蒸気を発生させて
生地を膨らませるという仕組みのようです。
この大切な役割を担っている重曹。
実は胃の粘膜を刺激して、胃粘液の分泌を促すという作用があるんです。
ですから、
- 胃の調子が悪い
- 胃潰瘍の疑いがある
という方はベーキングパウダーをたくさん食べない方がいいかもしれません。
また、重曹は塩分を摂取した時のように血圧を上げてしまうそうで…
血圧に不安がある方も食べ過ぎは良くないようですね。
特に健康上問題ない方は気にする必要はありませんよ。
硫酸アルミニウム
ミョウバンとも呼ばれる硫酸アルミニウム。
これは、ベーキングパウダーの製造工程で発生する苦味を抑えるために用いられます。
この硫化アルミニウムが実は
「ベーキングパウダーは食べ過ぎると体に悪い」
と言われる原因の大部分を占めています。
ベーキングパウダーに使用されている分量ではさほど問題はありませんが、
大量摂取すると嘔吐や下痢など消化器系への影響があると言われていたりします。
他にもミストを吸い込むと鼻や喉・肺に刺激があるとされていたり…
皮膚についたまま放置すると肌荒れするなども囁かれているようです。
また、過去に大量摂取をすると
- アルツハイマーを引き起こす原因になる
- 精神疾患などの健康被害を引き起こす
と言われていました。
今はその説は否定されています!
ですが動物実験の段階では悪影響が出るとされているので
摂りすぎは体に良くないかもしれませんね…。
第一リン酸カルシウム
この第一リン酸カルシウムは、
重曹(炭酸ナトリウム)と反応してガスを発生させて
生地がアルカリ性になるのを防いでくれる役割があります。
酸性剤とも言われます。
この第一リン酸カルシウムは大量に摂取すると儀痛風の原因になると言われています。
ただベーキングパウダーに含まれる量だけでは悪影響はありません。
なので、ほとんど気にする必要はないと言えるでしょう。
コーンスターチ
こちらのコーンスターチはコーンとつくだけあって、とうもろこしから作られたデンプンです。
コーンスターチといえばお菓子作りで使用することもありますよね!
クッキーを軽い口当たりに仕上げるために加えたり、カスタードクリームにとろみを付けるために使ったりと活躍します。
そんなコーンスターチがなぜベーキングパウダーに入っているかというと…
重曹(炭酸ナトリウム)と第一リン酸カルシウム(酸性剤)が
袋の中で化学反応を起こさないためです!
このふたつが混ざり化学反応を起こすことで膨らみますので、袋の中で反応しあってしまってはよくないですよね。
ですから、化学反応を起こさないよう遮断剤としてこのコーンスターチが使われます。
ちなみにデンプンと記載されていることもあります。
このコーンスターチ自体は体に悪くありません。
ですが遺伝子組み換えのものが使用されていることも多いため、「体に悪い」と言われることもあります。
また、とうもろこしアレルギーの人は気をつけたほうが良いでしょう。
ベーキングパウダー1日の摂取量は?
先ほどベーキングパウダーの主な成分を紹介しましたが
全て「食べ過ぎると」体に悪いという説明でしたね。
と思ってしまいます。
ちなみに、
- 重曹
- 第一リン酸カルシウム
- コーンスターチ
は、ベーキングパウダーを使ったぐらいではほとんど問題がないので安心してください。
一番気をつけなければならないのは、硫酸アルミニウムです!
では硫酸アルミニウムの摂取の際に注意したい量や対策を細かく紹介します。
摂取量の目安
硫酸アルミニウムの摂取量の目安ですが…
実はWHO(世界保健機関)で規定が設けられています。
その規定というのが
アルミニウムの1日の摂取量は体重1kgあたり1mgが好ましい
というものです。
大人であれば体重もあるのでこの摂取量の上限は大きくなり、
ベーキングパウダーに入っている量ではほとんど体への影響はありません。
ですが、子供の場合は体重が軽いため注意する必要です。
わかりやすくベーキングパウダーが含まれている市販のホットケーキミックスで見ていくと…
その量は、ホットケーキミックス50g=ホットケーキ1枚分ぐらいで計算した場合、
なんと27mgも入っていると言われています。
これは体重27kgの規定量なので、小学校低学年ぐらいまでのお子さんだと過剰摂取になります。
朝ご飯やおやつにホットケーキを焼いたり、幼児さんぐらいの年齢だと離乳食に利用することもあるかと思います。
その場合は使用量や使用頻度に注意したほうが良いでしょう。
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対策はある?
実は、アルミニウムの過剰摂取を防ぐ対策があります。
それは、アルミフリーのベーキングパウダーを利用することです。
各メーカーから販売されているので簡単に手に入れることができますよ。
蒸しパンやホットケーキを作る際、生地を膨張させるために使うベーキングパウダー。9〜11ヶ月頃から使えますが、子どもご飯に使う際は「アルミフリー」のものを選ぶと安心。アルミニウムを極端に多く摂取し続けると、腎臓など健康に悪影響を及ぼす可能性が指摘されているからです。市販のホットケーキ pic.twitter.com/2FCuLykzWu
— ゆき☃️5y&2y@離乳食・幼児食コーディネーター (@yuki_rinyusyoku) November 4, 2022
カルディに売ってるBPが、かなりオススメ。
横に平たい容器+この形状なので、小さじなどをすり切りで量りやすいのだ。
加えてアルミフリーなので、ちょいちょい焼菓子や蒸しパンを製造する自家製マンは一度使ってみるといいよ。
パッケージも可愛いよね💕#おうちごはん #ウチカフェ #自家製 pic.twitter.com/kgHb7fDawr— 柴猫@描いて書く人 (@saibyou) February 23, 2022
スーパーやカルディなどにもあるようですね!
あとはネット通販でも買えるので、探してみてください。
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ベーキングパウダーは重曹で代用?
ベーキングパウダーを切らしてしまったり、売り切れていて手に入らなかったと言う時もありますよね。
また、ベーキングパウダーの成分が気になるな…という方もいると思います。
そんな時に代用品としてまず浮かぶのが重曹です。
よくベーキングパウダーには重曹が入っているので、重曹で代用できるのでは?という声もありますよね。
結論から言うと、重曹で代用することはできます!
ですが、使用する際に味や見た目に違いが出ることもあり注意が必要です。
そこで、
- なぜ味や見た目に違いが出るのか?
- 使用する際の注意点は?
などをここからは詳しくみていきます!
ベーキングパウダーとの違いは?
まず、重曹とベーキングパウダーとの違いをみていきましょう!
重曹とベーキングパウダーの違いはズバリ、成分です。
どのような成分が違うかというと…
ベーキングパウダーは「ガス発生剤・酸性剤・遮断剤の3つの成分が混ざっている」
のに対して
重曹は「炭酸水素ナトリウム=重曹のみ」
となります。
ベーキングパウダーのガス発生剤はほとんどが重曹のことを指しますので、重曹の成分はガス発生剤のみということになりますね。
ガス発生剤は生地を膨らませる主成分です!
なので生地を膨らませるということに関してなら重曹もその成分を持っていることになります。
ですから結論から言うと「代用はできます」
ただ、ベーキングパウダーと使用した場合と異なる点があるため注意が必要です。
ここからが重曹とベーキングパウダーの違いや、注意点を紹介していきましょう。
重曹で代用するときの注意点
重曹だけでケーキなどを焼いた場合、
ベーキングパウダーで焼いた場合と次のような違いが出ます。
主に違う点は…
- 生地の色味
- 味や香り
- 膨らみ方
です。
一体どのような違いがあるかというと、
生地の色味
重曹を使用するとベーキングパウダーより焼き色が濃くなります!
その色も黄色味がかった感じになるので、
思っていた焼き色と違う…と言う結果になる場合があり注意が必要です。
濃い色を出したい和菓子などにはとても向いていますので使い分けると良いでしょう。
味や香り
重曹には独特の塩味があります。
なので、洋菓子など甘さを強く出したい場合は向きません。
塩味を出したい和菓子などには向いていますが、用途によっては代用しづらいので注意が必要です。
また、量によっては苦味が出てしまいますので注意が必要です。
膨らみ方
重曹とベーキングパウダーは膨らみ方が違います。
ベーキングパウダーは縦に膨らむのに対して、重曹は横に膨らみます。
なので、高さを出したい場合は重曹だと思ったような形にならない可能性があります。
形にこだわりたい場合は注意が必要です。
このように用途によっては、思った仕上がりにならない可能性もあることがわかりました。
ただ、膨らますだけでいいと言う場合は量に気をつけて使用すれば大丈夫なようです。
また酸性のものと一緒に使うと膨らみが良くなる傾向にありますので、レモンなどと一緒に使うと重曹だけよりよく膨らんで形も良くなりますよ!
必ず食用の重曹を選ぼう!
重曹って掃除に使うイメージもありますよね。
よくホームセンターや薬局などの掃除コーナーでも目にすると思います。
同じ重曹と書いてあるので、違いは何?と思ってしまいますよね。
重曹という点では一緒ですが、純度が若干異なるので掃除用は食用にはできません。
実は、食用より掃除用の方が純度が低いんです。
掃除用のものは食用として使うことを想定されていませんので、不純物を多く含んでいる場合があります。
ですので、必ずお菓子作りなどで使用する場合は食用のものを購入しましょう。
逆に食用のものは掃除に使っても問題ないので余った場合はお掃除にも使えますよ!
なので代用してみたはいいけど、苦味や塩味が気になってもう使わないな…
という場合でも安心なので重曹で試してみたい方はぜひ代用してみてください!
まとめ
いかがでしたか?
今回はベーキングパウダーは食べ過ぎると体に悪い?と言う疑問について
詳しくご紹介していきました!
ベーキングパウダーはたくさん成分が入っていて、その成分がどれも食べ過ぎると体に悪いことがわかりました。
特に硫酸アルミニウムは体重によって摂取目安量が違うので、お子さんは注意が必要だと言うことがわかりましたね!
本文でも紹介しましたが、アルミニウムフリーのものを選ぶなど対策が必要です。
最近ではアルミニウムフリーのホットケーキミックスもあるようなので、小さなお子さんに食べさせる際にはそちらを使ってみてもいいかもしれませんね!
お菓子作りなどでよく使うものだからこそ、慎重に選びたいものです。
ぜひ皆さんもベーキングパウダーを使用する際は、注意してみてはいかがでしょうか?