唐揚げに照り焼き、焼き鳥など、子供から大人までみんな大好きな鶏肉。
しかし、鶏肉料理は火加減が難しく、よく焼いたつもりでも中心が生焼けだった!ということはよくありますよね。
鶏肉に火が通っているかの目安は、表面の見た目だけではなかなか判断できません。
だからといって、強火で焼けばしっかり火が通るわけでもないですし、長時間焼き続けても、鶏肉本来のジューシーさが失われてしまいそうな気がしますよね。
せっかくなら、生焼けを防止してなおかつ美味しく頂きたい!
今回はそんな鶏肉の生焼けを解決するため、「火が通る目安の時間」と「生焼け防止確認方法」を分かりやすく紹介いたします。
鶏肉に火が通る目安の時間は?
鶏肉の生焼けで懸念させるのが食中毒です。
生の鶏肉からは、カンピロバクターやサルモネラ菌が検出されることが多く、うっかり食べてしまうと7日以内に腹痛・下痢・発熱等の症状が出ます。
ひどい場合はギラン・バレー症候群という後遺症をもたらす場合がありますので、大変危険です!
参考
体の各部分に分布する末梢神経の障害により、四肢や顔、呼吸器官に麻痺などが起こる疾患。
症状はしびれや痛み、脱力など。
健康を害さないためにも、鶏肉はしっかりと火を通さなければいけませんね。
それでは、鶏肉に火が通る目安の時間を3つの場合でお伝えしていきたいと思います。
鶏もも肉を焼く場合
定番料理である”鶏もも肉のソテー”などは、鶏もも肉の厚さがまちまちなので火の通りが均一になりづらいですよね。
ここでは鶏もも肉1枚(250g)を例に、シンプルに鶏もも肉を焼く場合についてご説明します。
簡単な流れ
- 厚みのある部分に切り込みを入れて、鶏肉の厚さを均等にします。
このときに、フォークなどで数カ所に穴を入れると、肉が柔らかくなり味がしみこみやすくなります。 - 火にかける前のフライパンに鶏肉を入れて、中火でじわじわと焼いていきます。
火にかける前の状態のフライパンに鶏肉を入れ、その後火にかけると表面が焦げ付くのを防ぎます。 - 蓋をして5分蒸し焼きにしたら、裏返してさらに弱火で3分。
蓋をしてじっくり蒸し焼きにすることによって、生焼けになるのを防ぎ、ふっくら柔らかく仕上げることができます。 - 最後に強火で2分。表面をカリッと焼きます。
照り焼きなど、味付けをする際にはこの地点で調味料を入れましょう。
味付けされている鶏肉を焼く場合
味付けのされたお肉は焦げ付きやすく、熱した油で調味料がはじけ飛んで来ることがあるのでとても危険です。
しっかり蓋をして、、、
初めは弱火から5分
裏返して5分
しっかり蒸し焼きにしましょう!
最後に中火で2分ほど表面を焼いたら完成です。
ちなみに焦げ付き防止にフライパンで使えるホイルを引いてから焼くと調味料がフライパンに焦げ付く心配も無く、後片付けも楽なのでとても便利ですよ♪
お魚をフライパンで焼くときにも使えて便利です♪
\お肉・お魚の焦げ付きなし!/
唐揚げなどの揚げ物の場合
初めは170°に熱した油の中で4~5分じっくり加熱。
その後、一度バットなどに取り出して5分休ませます。(余熱を利用!)
最後に180°の油で2~3分揚げます。
二度揚げすることでしっかり中まで火が通り、まるでお店のような、カリッとした美味しくジューシーな唐揚げになります♪
お肉の大きさや厚みによって加熱時間は違ってきますが、あくまでも目安の時間ですので、心配な場合はさらに1~2分追加して揚げてくださいね。
【唐揚げをカラッと揚げるコツ】はコチラで詳しく説明していますので、是非チェックしてみて下さい!
鶏肉の生焼け防止確認方法!
しっかり焼いてみたものの…やはり中まで火が通っているのか心配だという方も多いでしょう。
特に、肉厚の鶏肉を焼いたときは内心ヒヤヒヤですよね。
きちんと火が通っている場合は、中心まで白くなっていますが、ピンク色だったり赤い肉汁が出てきたら、まだ生焼けの状態です。
切ってみれば見た目で分かりますが、調理の途中で切って確かめるのは、肉の形も崩れるしなんとなく避けたいところ。
そんな時は「竹串を鶏肉に刺して確認する方法」がオススメです。
生焼けの場合だと以下のようになります。
- 竹串を刺したときになにか引っかかるような感触がある。
- 刺した穴の周りを押すと赤い肉汁が出てくる。
串がすんなり通るようになったら、もう一度5秒ほど竹串を刺します。
抜いたあとに竹串に触れてみて、温度がお風呂よりも熱い温度になっていれば火が通った目安となります。(やけどには注意してくださいね!)
念には念で、竹串で刺した穴から赤い肉汁が出ていないかもチェックすればさらに安心ですね!
一番確実なのは直接鶏肉を切って確認する方法がですが、鶏肉本体を切りたくない料理の場合は、竹串での確認方法がオススメです。
厚めの鶏肉を焼いたときなどに、ぜひ試してみてくださいね♪
まとめ
今回は、鶏肉の生焼けを防止するため「火が通る目安の時間」と「生焼け防止確認方法」を紹介いたしました。
最初はどうしても生焼けになりがちですが、何度も何度もやっていくうちに火加減や加熱時間なども感覚がつかめてきます。
私も、上手に焼けた!と思って切り分けていたら「中がまだ赤い~(*_*)ガーン」なんてことはしょっちゅうでした。
鶏肉は弱火~中火で蒸し焼きにすることと、じわじわと火を通し決して焦らないことが大切です。
火加減と加熱時間に気をつけて、美味しい鶏肉料理をマスターしましょう!