揚げ物は美味しいしメインおかずにもなるので、献立に困ったときなど便利ですよね。
しかし、揚げ物用鍋を準備するのは面倒だし、その後の油の処理も大変…ということからフライパンで揚げ物をしていませんか?
確かにフライパンは、よく使うからすぐ出せるところに保管してる人も多いでしょうし、使う油も少なくてすむので後片付けは簡単です。
でもフライパンで揚げ物は危険だと言われています。
なぜなのでしょうか?
そこで今回は、
- フライパンで揚げ物は危険?
- 安全に揚げるための5つの注意点!
について、お伝えしていきます。
目次
フライパンで揚げ物は危険な理由は?
フライパンはよく使うので、すぐ取れるところに置いてある家庭が多いのではないでしょうか。
ですので、揚げ物をするときも揚げ物用鍋を出すのが面倒で、フライパンで揚げ物をしてしまいますよね。
しかしこれは危険!だと言われています。
その理由は…
油の量が少なすぎると発火の危険大
フライパンでの揚げ物は油が少なくてもいいというメリットがあります。
しかし、油が少なすぎると油の温度が一気に上がってしまい発火する危険があります。
家庭で使用する天ぷら油を家庭用ガスコンロにて加熱した場合、
- 約5分で揚げ物に適した温度(約180℃)になる。
- 約10分で白煙が経ち始める。
- 約20~30分で発火する。
と言われています。
想像以上に早く高温になるのですね。
フライパンの底が浅いと発火の危険大
フライパンが浅いと温度は一気に上がり、発火温度に到達してしまいます。
また、底が浅いと食材を入れたとき噴き出す可能性もあり、危険です。
実際に、
揚げ物怖い
油が跳ねてフライパンが一瞬燃えたのでもうやらない😮— そろもん (@solomon__ff14) July 4, 2023
という声もありましたので、揚げ物をするときは注意してください。
片手なので不安定
天ぷら鍋は両方に取っ手がついているものが多いですが、フライパンは片手がほとんどですね。
ですので、フライパンの片手にひっかかってひっくり返してしまう可能性もあります。
高温になった油がひっくり返ったら大やけどしてしまいますよね。
とても危険です。
以上のフライパンで揚げ物の危険を踏まえたうえでの注意点を、次にお伝えしていきますね。
フライパンで揚げ物を安全に揚げる5つの注意点!
フライパンでの揚げ物は、天ぷら用鍋を使用するよりも危険が伴う可能性があります。
しかし手軽さや油の処理のことを考えると、フライパンで揚げ物も便利ですよね。
そこで、フライパンで揚げ物をするときの注意点を5点紹介します。
油の量
油の量は、少なすぎると急激に温度が上がり危険です。
また、多すぎると食材を入れたときに油がはねるという危険が伴います。
なので、油の量に注意してください。
目安は食材の厚みの半分です。
このとき片面をしっかり揚げ、衣が十分に固まってからひっくり返しましょう。
食材を入れすぎない
高温になった油の中に、冷たい食材を一気に入れてしまうと急激に温度が下がってしまいます。
そうするとサクッと揚がりませんし、食材をたくさん入れると油がはねやすくなり危険です。
食材により異なりますが、油の温度は180℃が目安です。
ちなみに温度計なしで天ぷら油の温度を判断するには、
- 低温(150~160℃)……菜箸を入れるとぽつぽつと泡が出て、衣を落とすと底まで沈んでからゆっくり上がってくる。
- 中温(170℃)……菜箸を入れるとシュワシュワと泡が出て、衣を落とすと少し沈んですぐに浮かび上がる。
- 高温(180℃)……菜箸を入れるとシュワとたくさんの泡が出て、衣を落とすと油の表面で散る。
参考にしてください。
コンロの周りを綺麗に
揚げ物をしていると、注意していても油がはねることがあります。
そんなとき、コンロの周りに燃えやすい物があったら危ないですよね。
ですので引火を防ぐためにも、コンロの周りには物を置かないようにしましょう。
また、フライパンの取っ手をひっかけてひっくり返したら大変です。
フライパンの取っ手は、コンロ奥側に向けておくといいですよ。
目を離さない
これも揚げ物をするときは注意して欲しいことですが、目を離さないことです。
ニュースなどで「ちょっと目を離したすきに引火」という話を聞いたことはありませんか?
高温の油はいつ引火してもおかしくない状態です。
「今、火をつけたところだから」
「すぐ戻るし」
という理由でフライパンから目を離すことは危険です。
そばを離れるときは、少しの間でも火を消しましょう。
蓋はしない
油はねを防止するために、蓋をしていませんか?
確かに蓋をすれば油はねは防げますが、これも危険です。
蓋をすると危険な理由
- 蓋をしているときは酸素が供給されないので発火はしませんが、蓋を開けたとたんに空気が流れ込み発火する危険がある。
- 食材の水分が蓋に付着し、蓋を開けたときにその水分が油に落ちると油が飛び散りやけどする危険がある。
以上のような危険があるため、フライパンで揚げ物をするときは蓋をしないようにしましょう。
フライパンでの揚げ物危険回避術はこれ!
フライパンで揚げ物が危険な理由と注意点をお伝えしてきましたが、それでもフライパンで揚げ物したい…
そんな人は、上記の注意点を踏まえたうえで、次のようなフライパンを選んで使ってください。
フライパンは深型で厚みがあるものを
揚げ物に使用するフライパンが浅くて厚みのないものだと、油が一気に高温になり危険です。
また、厚みのないものは油の温度が変化しやすいので、揚げ物をするときに使用するフライパンは、
- 深型。
- 厚みがある。
ものを使用しましょう。
テフロン加工は基本NG
テフロン加工のフライパンは、高温が長く続くと劣化する可能性があるのであまりお勧めはできません。
テフロン加工のフライパンは、表面温度が260℃を超えると劣化します。
フライパンで天ぷらをするときの温度は、180℃前後ですので大丈夫だとも言われていますが…
また天ぷらのできるフライパンも発売されていますので、そのようなフライパンを使うのもいいですね。
詳しくはこちら!
まとめ
今回は、
- フライパンで揚げ物は危険?
- 安全に揚げるための5つの注意点!
について、お伝えしてきました。
フライパンでの揚げ物は、油が少ないためすぐ高温になるなどの危険があります。
しかし、注意点を守ればフライパンで揚げ物もOKです。
揚げ物も出来るテフロン加工のフライパンも販売されていますので、参考にしてくださいね。
フライパンで揚げ物をするときだけでなく、揚げ物は火災ややけどの原因ともなり危険を伴います。
揚げ物をするときは、十分注意したいですね。