クリスマスが近づくと、洋菓子店やパン屋さんでよく見かけるシュトーレン。
ドイツ発祥の伝統的な焼き菓子なのですが、白い粉糖がまるで雪のようでとてもおしゃれですよね。
日本でも、クリスマスの定番としてじわじわと人気を集めているお菓子なのですが…
シュトーレンは甘いのですが、固くて食感がパサパサしているのが特徴です。
日本人はあまり食べ慣れない食感なので、初めて食べたときに「なんかまずい…」と思う方も多いそうですよ。
今回はそんなシュトーレンの味について、色んな方の声を集めてみました!
さらにシュトーレンを美味しく食べる工夫や、シュトーレンを食べる意味についても紹介いたします♪
今年のクリスマス、初めてシュトーレンに挑戦してみようと思っている方も、ぜひ最後までお付き合いくださいね。
シュトーレンはパサパサでまずいし美味しくない…
クリスマスが近づいてくると耳にする「シュトーレン」というお菓子。
パウンドケーキみたいで美味しそう♪
と、思いきや
「パサパサ」
「まずい」
「美味しくない」
という声が聞こえてきます・・・
ドイツ人の友人がシュトレンくそまずいって日本語で言ってた
— odoɔoɔ (@koko_hardwork) December 22, 2014
うおおお……シュトレンまずい……口に合わないのか失敗したのか判別できぬ……www
— 菊花さつき (@kikkasatsuki) November 28, 2011
Twitterでシュトーレンを検索したらたくさんのコメントが出てきましたが、半分以上は「まずい!」という感想でした(^^;)
ふわふわのパウンドケーキや甘い菓子パンのイメージで食べてしまうと、あまりの味と食感の違いにびっくりするかもしれません。
そもそもシュトーレンとは?
- 生地にドライフルーツやナッツが練り込まれている。
- シナモンやクローブなどのスパイスとラム酒が入っている。
- 周りを溶かしバターと砂糖でコーティングされている。
ちなみに、私は「まずい」と思ったことはなく個人的にはシュトーレンを好きな方なのですが、確かに味はちょっとクセがあります。
ドライフルーツの食感が苦手な方や、スパイスの風味が好きじゃない方にとっては「まずい!」と思う方も多いでしょう。
しかし!
ここ数年の間で、日本では様々な種類のシュトーレンが誕生しています。
- クリームチーズ
- 抹茶
- 栗
- チョコレート
- 低糖質のシュトーレンなど…
最近では、自分好みのシュトーレン探しを楽しむ方もいるくらい、シュトーレンにハマる方も増えているんですよ^^♪
少々お値段は高いのですが、冬のお土産や贈り物としても選ばれるお菓子になりつつあります。
本場ドイツ産 シュトレン(stollen)。白ワインとの組み合わせが美味しいドイツ産のは甘くないから食べれる。ブターシュトレン派!#シュトレン #シュトレン大好物 #熟すと美味しい #食べ物写真 #パン #焼菓子 #本場ドイツ産 #ドイツとオランダ #ドイツ発祥 #世界の食べ物 pic.twitter.com/qKR5Xlc6qu
— 花鳥風月ꕤ趣味܀❀徒然草 (@creative913_a) November 27, 2021
11月28日日曜日、第一アドベントですね。
10時のおやつにシュトレンをいただきます。美味しい。#Stollen#シュトレン#シュトーレン#第一アドベント#ドンク#DONQ pic.twitter.com/zCsBwx8WLm
— 陋見 (@wine_rouken) November 28, 2021
シュトーレンは、少しずつカットしながら4週間ほどかけて食べるものです。
詳しく説明すれば、クリスマスまでのアドベント(待降節)に毎日スライスして食べるのですが…少し長い話になってしまうので、最後の章でシュトーレンの歴史について解説いたします。
気になる方は次章の「シュトーレンを食べる意味は?」も、チェックしてみてくださいね♪
▼ ココのシュトーレンは人気!
|
シュトーレンもこれで少しは美味しくなる!?
シュトーレンを買ってみたものの、そのまま食べるのはちょっと苦手…。
そんな方でも、シュトーレンを少しでも美味しく食べる工夫があるので紹介いたします!
温めて食べる
- スライスしたシュトーレンにバターを塗りトースターで数分温める
- ラップに包んで10秒ほど電子レンジで温める
パサパサ感が苦手な方は、レンジで加熱すると少しふわふわな食感になります。
バターを塗ってトースターで温めると香ばしさが増し、よりスパイスや素材の香りを楽しむことができますよ♪
アレンジして食べる
- 生クリームをつけて食べる
- チーズをのせて食べる
- ハチミツやメープルシロップを付けて食べる
- 好きなジャムを塗って食べる
- 生ハムなどをのせて前菜やおつまみに
一番定番なのは生クリームですが、チーズの相性もバッチリです!
私は、薄めにスライスしたシュトーレンに、ブリーチーズとピスタチオ、メープルシロップをかけて食べるのがお気に入りです♪
生ハムやチーズ、レモンなどをのせてお酒のおつまみとして出したら、甘いものが苦手な男性にも喜ばれるかも?^^
前章でお話したとおり、シュトーレンは4週間かけて毎日食べるものです。
「味や食感が苦手なのに毎日食べないといけないのかー!」と思ってしまうでしょうが、ちょっとしたアレンジで美味しく頂けるかもしれません。
もし、シュトーレンがたくさん余ってしまったときは、味変アレンジを楽しんでみてくださいね♪
\選べるケーキの量がハンパない!/
シュトーレンを食べる意味や歴史は?
シュトーレンはドイツ発祥の伝統的なお菓子なのですが、その歴史は約600年前に遡ります。
アドベントの期間中に現地で食べられていたのがシュトーレンでした。
アドベントとは?
キリスト教西方教会において、イエス・キリストの降誕を待ち望む期間のこと。
11月30日から最も近い日曜日~クリスマスイブまでの4週間をアドベントといいます。(日本では待降節といいます。)
中世時代のローマ・カトリック教会はこの期間を断食期間と定められていました。
1400年頃のドイツは、アドベント中に唯一口にしてよかった食材が小麦粉、酵母、油、水のみでした。
当時、この4つの材料だけで作られた食べ物がシュトーレンの原型だと言われています。
その後、ローマ教皇からバターや牛乳の使用が許されるようになると、シュトーレンは一気に現代の形へ変化していきます。
ドライフルーツやナッツを使った風味豊かなシュトーレンが作られるようになり、1600年頃は領主への献上品として16キロのシュトーレンが毎年納められていたそうです。
その後、シュトーレンの存在は世界中に広がりクリスマスの時期に食べるお菓子として人々に愛されるようになりました。
ドイツ東部のドレスデンにはドレスナー・シュトレン保護協会があり、ドイツの伝統菓子として守り続けられています。
ちなみに、現代もキリスト教徒にとってはアドベントは特別な期間であり、それぞれの国の伝統を守りながらクリスマスまでのカウントダウンをお祝いしています。
ポイント
- シュトーレンはイエス・キリストの降誕を祝う食べ物として作られた!
- クリスマスまでカウントダウンをするように、毎日少しずつ食べるのが本場ドイツの習わし!
シュトーレンは、キリスト教の歴史を語るにはかかせない食べ物の一つなのですね。
まとめ
今回は、クリスマスの定番お菓子になりつつあるシュトーレンについてまとめてみました。
最近は、クリスマスケーキのチラシにシュトーレンを見かけるようになりましたよね。
パウンドケーキのような見た目から「美味しそう!」と興味を持つ方が多いのですが、味の評判はイマイチ…。
パサパサでまずいお菓子として、世間では広まっているようです(^^;)
確かに好き嫌いが分れる風味と食感かな?と思いますが、アレンジ次第では意外とハマるかもしれません!
さらに、シュトーレンは深い歴史とクリスマスとの関係があることも分かりました♪
ただのドイツのお菓子ではなく、クリスマスの時期に食べる意味と理由がちゃんとあるのですね。
今年のクリスマスはドイツ発祥の伝統菓子、シュトーレンでお祝いしてみませんか?