ミルクパンは、1~2杯分のミルクを温めるのにちょうどいい小さな片手鍋です。
片手で楽に扱えるし、ちょっとした揚げ物をするときに便利ですよね。
小さめなので、油の量も少なくてすむし…
しかし、このミルクパンのような小さい鍋での揚げ物が危険だという話を聞きました。
本当にミルクパンでの揚げ物は危険なのでしょうか?
そこで今回は、
- ミルクパンで揚げ物は危険?
- 小さい鍋が危ない理由や注意点とは?
について、お伝えしていきます。
目次
ミルクパンで揚げ物は危険?
小ぶりで使いやすいミルクパンです。
片手で扱えるので普段使いには便利なミルクパンですが、揚げ物をする場合はどうでしょうか。
揚げ物をうまく揚げるのに、一番大切なのは温度管理です。
ミルクパンのような小さい鍋で一定の温度を保てるのか?
片手というのも不安定な気がします。
そこでミルクパンの特徴や種類から、ミルクパンで揚げ物は危険な理由をお伝えしていきますね。
ミルクパンの特徴や種類
ミルクパンでの揚げ物が危険な理由を知るために、ミルクパンの特徴や種類を先にお伝えします。
ミルクパンの特徴
- 小ぶりなので時短で温められる。
- 少量でもかき混ぜやすく焦げ付きにくい。
カフェオレなど、電子レンジで温めるとダマになることもありますが、ミルクパンだと混ぜながら温められるのでダマになりません。
また牛乳を温めたときに出来る膜も、混ぜながらなら残りませんね。
そんなミルクパンにはいろいろな種類があります。
次に紹介していきますね。
サイズ
小ぶりに作られているミルクパンですが、そのサイズもいろいろあります。
~14㎝のミルクパン
ミルクパンとして一番ポピュラーな大きさです。
牛乳など温めるのももちろん、ちょっとしたソース作りにも使えます。
また、小さな子どもさんの離乳食作りにも最適ですよ。
16㎝~のミルクパン
ミルクパンとしては大きめのサイズです。
1~2人分のスープやみそ汁、少量の煮込み料理などにも使えます。
種類
ミルクパンの素材の種類は3種類あります。
それぞれの特徴を見てみましょう。
ホーロー
ホーロー製のミルクパンは、金属の表面にガラス質を焼きつけて作られています。
酸・アルカリ・熱などに強く、匂いが付きにくいのが特徴です。
しかし表面のガラス質は衝撃に弱いため、落とさない・ぶつけないといった注意が必要です。
ステンレス
ステンレスの特徴は、錆びにくいということです。
水場で使っていても金属光沢が保たれるのは嬉しいですよね。
ただし鉄など錆びやすい素材のものが近くにあると「もらい錆び」してしまうことがありますので注意しましょう。
銅製
銅は金属の中でも熱伝導率が高い素材なので、銅製のミルクパンは温まりやすく、時短調理に便利です。
ただステンレスなどに比べると柔らかいので変形しやすく、お手入れが少し難しいです。
ミルクパンでの揚げ物が危険な理由
ミルクパンの特徴と種類をお伝えしました。
その特徴から、
- 温度を一定に保てるのか?
- 安定性はあるのか?
という点を踏まえて、ミルクパンで揚げ物が危険な理由をお伝えしていこうと思います。
サイズが小さい
ミルクパンは、小ぶりなサイズが一般的です。
小さなサイズで揚げ物をすると、
- 油の量が少ないので、温度変化が大きくなる。
- 食材を入れたとき、油がこぼれる危険がある。
というリスクがあります。
ミルクパンは小さく、油の量もどうしても少なくなるため、火にかけるとすぐ温度があがりますが食材を入れると温度は急激に下がってしまいます。
揚げ物で重要な温度管理ができないため、揚げ物がカラッと仕上がらないという原因にもなります。
また少量の油だと、温度上昇が早く、発火する恐れもあります。
揚げ物をするときの最低油量は、500gだと言われています。
この油量が入らない、ミルクパンのような小さい鍋は揚げ物危険!ということになりますので注意してください。
安定性が悪い
ミルクパンのように小さい鍋は、家庭のコンロの大きさに合わないこともあります。
コンロに置いたとき、安定しないな…と感じたことはないでしょうか。
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このような五徳の使用をおすすめします。
また、ミルクパンは片手鍋が大半ですので、取っ手方向に重心が寄ってしまい不安定となります。
ミルクパンでの揚げ物だけでなく、揚げ物全般に言えることですがやけどや火事には十分注意が必要です!
揚げ物に不向きな素材
ミルクパンの素材は、
- ホーロー
- ステンレス
- 銅製
であることは、さきほどお伝えしました。
このうちホーローやステンレス鍋には、
取り扱い説明書に、「揚げ物に使用しないでください」と書かれているものがあります。
使用するさいには、説明書をよく見て揚げ物に適応した鍋を選んでくださいね。
- ミルクパンのように小さい鍋は、温度管理が難しい。
- 片手なので安定性が悪い。
- 揚げ物に使用できない素材のミルクパンもある。
ので、ミルクパンで揚げ物をする場合は注意してください。
ミルクパン以外の小さい鍋での揚げ物も危険!
こんな声も聞かれます。
確かに油は少量で済むし、すぐ取り出せて便利でよね。
しかし、ミルクパンの危険性でも述べたように小さい鍋は、
- 油の量が少量しか入らず、温度上昇が早いため発火する恐れあり
- 周囲に油がはねやすい
- 安定性に乏しい
という危険を伴いますので、やはりある程度の深さや重さのある鍋を使用しましょう。
まとめ
今回は、
- ミルクパンで揚げ物は危険?
- 小さい鍋が危ない理由や注意点とは?
について、お伝えしてきました。
ミルクパンのように小さい鍋は、小ぶりで使いやすいのですが揚げ物するときには危険が伴います。
ミルクパンによっては、揚げ物に使用しないように注意書きのあるものもありますのでチェックしてください。
しかし、ちょっとしたみそ汁や煮物など作るときにミルクパンのように小さい鍋は便利ですよね。
注意を守って、うまく使いこなしましょう!