11月~2月頃に旬を迎える春菊は、独特な匂いや苦みが好まれたくさんの人に食べられています。鍋やおひたしにして食べると最高においしいですよね!
キャベツやレタスなどの葉物野菜は生で食べてるから春菊もサラダで食べれるとか...
でも念のため、生で食べて腹痛や下痢などの危険を引き起こすことはないのか知っておきたいですよね!
そこで今回は春菊を生で食べると腹痛や下痢などの危険を引き起こす毒性がないのかを調べてみました。
目次
春菊は生で食べると危険?
春菊が生で食べると危険なんじゃないか、と思われているのは、「春菊は葉の形状上、残留農薬が付きやすいと言われており、食べる際に下処理を誤ると腹痛や下痢を引き起こす危険がある」とのことが原因のようです。
また、独特な香りと苦みがあるので、アク抜きや火を通して食べた方が良いと思われがちです。
しかし、正しい下処理を行えば葉の部分を生で食べることができ、危険性は全くありません!
加熱しすぎると苦みが増してしまうこともあるため、むしろ生で食べた方がおいしく食べられます。
ただし、生でおいしく食べられるのは葉の部分だけで、茎の部分は堅いため鍋やお浸しなど熱を加えて食べた方がいいでしょう。
ポイント
春菊は生で食べれますが、食べ過ぎてしまうと腹痛や下痢などの危険を高める原因となるので注意が必要です。
摂取量の目安は1日100g、スーパーに売っているものだと1/2袋程度です。
食べ過ぎなければ豊富な栄養を取り入れることができるので、しっかり洗って適切量食べていきましょう。
春菊に毒性はある?
春菊は独特な苦みなどから「毒草」と言われることもあります。
しかし、実際は春菊自体に毒があるというわけではありません。
春菊にはシュウ酸という成分が含まれていて、体内のカルシウムと結合すると結石の原因になってしまうことがあります。
シュウ酸が多く含まれているほうれん草に比べると春菊は微量なので心配はいりませんが、生で食べるとシュウ酸の摂取量が増えてしまうので食べ過ぎには注意が必要です。
参考
春菊のシュウ酸含有量 : 100gあたり約30mg
ほうれん草のシュウ酸含有量 : 100gあたり約770mg
春菊には実は解毒作用がある!?
春菊は毒性があるどころか下痢を改善する効果があるといわれています。
春菊を食べると腸の動きが活性化されて、体内の老廃物の排泄を促してくれるということです。
毒性はありませんが、春菊を食べて腹痛や下痢などがあった場合は春菊アレルギーの可能性があります。
洗い流し不足による症状もあるので、しっかり洗ってから食べるようにしましょう。
もし春菊を食べているときや食後に手足や体に発疹がでたりかゆみなどの異変があった場合は、すぐに専門医に受診しましょう。
春菊を生で食べるのに下処理は必要?
春菊を生で食べる場合は、3ステップの下処理を行いできるだけ腹痛や下痢などの危険を回避しておいた方が安心です。
ポイントを3つお伝えしておきますね。
\ 生食も安心の無農薬やさい /
①新鮮な葉を使う
春菊を生食として使用する場合、一番大切なのは新鮮であるかどうか見極めることです。香りが強くて、葉先にハリがあるものを選びましょう。
②水にさらす
葉の部分だけを切り落とし、一度水にさらしましょう。水にさらすことで付着している汚れを浮かすことができ、さらにシャキシャキの食感を楽しむことができます。
③しっかり洗う
土や農薬をしっかり洗い流しましょう。葉には栽培の過程で使われている農薬などがたくさん付着しているので念入りに洗うことをお勧めします。
サラダで食べる場合は、しっかりと水を切り食べる直前に調味料と和えましょう。
匂いや苦みが気になる方は、ごま油や味の濃いドレッシングと合わせると美味しく食べられますよ。
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まとめ
生で食べても大丈夫なので旬を迎えた頃は是非、春菊のサラダを食べてみて下さいね。
あの独特な苦みと香りが生だとよけいに感じられておいしいですよ。
お子様にはちょっと早すぎる味かもしれませんが...
春菊は生であれ、調理済みであれ栄養価が高く、多くの効能が期待できる万能な野菜です。
どちらの場合も下処理をきちんと行って、1日100g(1/2袋)の摂取量を目安に食べれば安全に栄養を摂取することができます。
ということで春菊を生で食べる場合は、しっかり洗っておいしく食べましょう。